離乳食に慣れてきたら次は幼児食の準備へ
「離乳食完了期が終わったら、
もう大人と同じごはんを食べらるようになるの?」
離乳食が完了すると幼児食に進みますが、
1歳〜1歳半ごろは、
まだまだ食べる力に個人差もあり、
すぐに大人のメニューを取り分けできる子もいれば
もう少し柔らかく煮たり、刻んだりが必要な子もいます。
この時期は、
「幼児食移行期」と考えて赤ちゃんのペースで
ゆっくり移行していきましょう。
また、食べる内容だけでなく
睡眠時間もまとまってとれるようになると
食べる時間も大人と同じ時間に
食べられるようになります。
完了期に入ったら、
ご飯のメニューと生活リズムを
少しずつ大人に合わせて赤ちゃんから子どもへと
変化させていきましょう。
完了期は親子で共にを意識して
離乳食というと、
「ちゃんと食べるか」「量は足りているか」
そこに目がいきやすいですね。
もちろん、食べることは大事。
でも、この本当のゴールは
親子が一緒に食卓を囲えるように
赤ちゃんの食べる力をつけていくこと。
完了期〜幼児食移行期で大切なのは、次の3つ。
- 食事のリズムが整っていくこと
- 大人と同じものが食べられるようになっていくこと
- 自分で食べようとする力が育つこと
この3つがそろって、
少しずつ赤ちゃんから子どもへと成長していきます。
取り分けごはんは「一緒に食べる」ための第一歩
取り分けごはんというと、
「大人と同じものをそのままあげる」
と思われがちですが、そうではありません。
完了期の取り分けは、
同じ素材を使うことから始めればOK。
たとえば、
- 煮物やスープは、味付け前に取り分ける
- 同じ食材を使って、形ややわらかさを調整する
「同じメニューがある」ということが、
赤ちゃんにとっては大きな喜びです。
ご飯に対する興味が高まると、
自分のお皿にあるご飯よりも
大人のお皿にあるご飯を欲しがりますね。
取り分けご飯はそんな赤ちゃんの
欲求に応えてくれます。
ママやパパと同じご飯が食べれるのは
とっても嬉しい。
もっとご飯が楽しく感じられて
赤ちゃんの食べる意欲を高めます。
全て取り分けにする必要はありません。
- 同じ素材を食べる
- 同じ空間で食べる
- 同じ時間を共有する
この積み重ねが、
「一緒に食べる喜び」を育てていきます。
- 固さは赤ちゃん基準に調整
- 味付け前に取り分ける
- 食材の形は変えてOK
「同じものをそのまま」
にこだわらなくても大丈夫です。
後期・完了期は栄養バランスも考えよう
離乳食は、文字通り
母乳やミルクを卒業して
食事から栄養をとっていくための練習期間。
完了期に入ったら、
赤ちゃんのごはんだけでなく、
大人の食事そのものも見直してみましょう。
- 主食・主菜・副菜はそろっているかな
- 味付けは濃くなりすぎていないかな
取り分けご飯が始まる離乳食完了期。
栄養バランスを意識した献立を意識してみましょう。
主食・主菜・副菜が揃うと、
自然と栄養バランスのいい献立ができます。
完了期は、
赤ちゃんのためだけのごはん作りから、
家族みんなの食事を整える時期でもあるんです。
子どもの健康のためにと食事の準備に励むと
自然と大人の健康にもつながりますね♪
1日3回食が固定してきたら、食事のリズムを近づけよう
1日3回食が安定してきたら、
次に意識したいのが食事のリズム。
- 朝・昼・夕の時間を大人に近づけていく
- 生活の流れの中に「食事」を組み込んでいく
食事のリズムが整うと、
自然と睡眠のリズムも整っていきます。
これはしつけではなく、
赤ちゃんの心が安定して毎日を過ごすための土台づくり。
完了期〜幼児期は、
心と体のリズムを育てる大切な時期でもあります。
手づかみ食べが「自分で食べる力」を育てる
完了期には、
ぜひたくさん手づかみ食べをさせてあげてください。
- いろいろな食材に触れる
- 形や感触を感じる
- 口に運ぶ経験を重ねる
汚れるし、遊んでいるように見えることもあります。
でもそれは、
自分で食べる力を育てている最中。
「食べさせる」から
「食べたい」「食べられる」へ。
この切り替えが、幼児食につながっていきます。
まとめ|完了期の経験すべてが、幼児食につながる
離乳食完了期は、
食べる量だけを見る時期ではありません。
- 食事のリズム
- 取り分けごはん
- 親子で囲む食卓
- 自分で食べる経験
このすべてが、
生きるための大切な土台になります。
離乳食の終わりは、ゴールではなくスタート。
少しずつ、時間をかけて、
家族の食事を育てていきましょう。
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