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離乳食後期、噛むってどういうこと?噛むことに繋がる離乳食の作り方

離乳食後期、噛むってどういうこと?噛むことに繋がる離乳食の作り方

「後期だけどうちの子、噛めてる?」

離乳食が後期に入ると、
急に離乳食の形態が進んでいる…

「噛む」「歯ぐきでつぶす」「固形」

そんな言葉を見て、

  • うちの子、全然噛んでない気がする
  • 丸呑みしてるように見える
  • 固さを上げると嫌がる

こんな不安を感じるお母さん、本当に多いです。

後期に入ったらもう噛めていないといけない、
のではなく
後期に入ったら噛むことを意識してみてあげよう。
ということです。

噛む力は、
スイッチみたいに急に入るものじゃなく、
少しずつ育っていくもの。
そのために、少しずつ大きい物や食感があるものにも
チャレンジしていきましょう。


「噛む」は歯がなくてもできる?

「まだ歯がはえていないけど噛めますか?」
とよく質問があります。

母乳をあげていると、歯がなくても
赤ちゃんの噛む力って結構強く感じますよね。

母乳を飲むことにも、
実は結構な力が必要。
赤ちゃんは意外にも顎の力が強いのです。
ただ、母乳を飲むことと、噛むことは違うので
使い方の練習は必要です。

噛むことで大事なのは、

  • 舌で食べ物を動かせるか
  • 口を閉じて保持できるか
  • 顎を上下に動かせるか

こうした口全体の動き

歯がまだ少なくても、
噛む動きは育ちます。
逆に歯が生えていても
噛むのがゆっくりな子もいます。
ここも焦らずいきましょう。

発達のスピードは、
本当に一人ひとり違います。

「まだ歯が生えてないけど大丈夫かな」
と心配しなくても大丈夫です。
まずはバナナくらいの固さから
挑戦していきましょう。


噛む前に必要な「下準備」

実は、噛むことには
いくつかのステップがあります。

いきなり
「カミカミ」
が始まるわけではありません。

噛む前のステップ

  1. 口に食べ物を入れられる
  2. 口を閉じてキープできる
  3. 舌で前後・左右に動かせる
  4. 顎が少し動く

そう!「もぐもぐ」「ごっくん」ですね!

丸呑みしているように見えても、
舌と上顎でちゃんと押しつぶして
いることもあります。

舌が動いているかな?
入れた瞬間飲み込んでいないかな?
と赤ちゃんの様子を見てみてください。

もし、そのままごっくんと飲み込んでいたら
少し固さを出してお口の中で
もぐもぐ留めておく練習から
始めていきましょう。


形状ステップアップの考え方

もぐもぐごっくんが上手になったら、
いよいよカミカミにつながる
離乳食を作っていきましょう。

ここで大事なのは、
大きさだけではなく、

  • 固さ
  • 大きさ
  • 水分量

この3つのバランス。

大きくても柔らかかったり、水分が多いものは
食べやすく、
小さくても固くて水分の少ないものは
食べにくいです。

どれくらいの大きさ、よりも
どれくらいの固さ、水分量が食べられるのかな?
と考えてあげると離乳食作りが
より簡単になるかもしれません。

○ステップアップの基本

  • ペースト
  • つぶつぶ感あり
  • やわらかい角切り

この流れが目安となりますが、
必ず順番通りじゃなくてもいいのです。

口の中で
まとまりやすい形の方が、
食べやすく噛む練習につながることもあります。
つぶつぶだと口の中でばらけるのが
嫌いな子もいるので
水分量と柔らかさを調整して
角切りの離乳食にすると
食べてくれました!と言われることもあります。

月齢よりも、
「今の口の動き」を基準に
決めてあげましょう。


噛まない・丸呑みからの誤嚥が心配

パクパク食べてくれるのは良いけれど、
「噛まずに飲み込んでる気がする」
喉に詰まったらどうしようと思うことありますよね。
すぐに心配にならなくても大丈夫。

まずはここを見てみてみましょう。

  • むせていないか
  • えづいていないか

これが大丈夫なら様子をみてみましょう。

ただ、毎回むせたり、えづいている場合は
形態が合っていないのかもしれません。

水分量を増やしてあげるか、
固さを戻してあげましょう。
それで上手に食べるなら、
それが今の“ちょうどいい”形。
そこからまた少しずつ変えていきましょう。

口の中にいれすぎてえづく場面も
恐怖を感じますが
これは赤ちゃんが命を守るために身につけたい反射機能。
自分の力でオエッと出せる力って実はとっても大事。

なかなか難しいバランスではありますが、
誤嚥が怖いからとずっと柔らかいままでいると
いざとなったときに自分で出すことができないこともあるので
柔らかすぎる離乳食をずっと続けることは
そういった面でもあまりオススメしません。

横から口に入れすぎないように
ママやパパにサポートしてもらいながら
自分にあった一口の量を
赤ちゃん自身が学習しながら成長していく姿を
見守っていきましょう。


手づかみ食べで噛む力と食べる意欲を育てる

脳や手指の発達に伴い、食べることにも
興味が増しているこの時期は、
赤ちゃんの食べたい意欲に応えてあげて
手づかみ食べも取り入れていきましょう。

奥歯で噛むことと同時に、
前歯で噛みちぎる練習になります。

噛むことが大事だからと無理強いしたり
スパルタになりすぎると
赤ちゃんも疲れて離乳食の時間が苦痛になることも。

それよりも、
赤ちゃんの気持ちを優先して、
やりたいときに思いっきり、
気分じゃないときはそっと見守る姿勢を心がけて。

パクッと手づかみ食べを始めて
色んな食材を五感で楽しむ
この経験を
大切にしてあげましょう。

※中には手づかみ食べを嫌がる子もいます。
その場合はスプーンを自由に持たせてあげましょう。


まとめ|噛む力は、ゆっくり育つ

噛むことは、
初期からの離乳食の積み重ね。
後退しながら焦らず育てていきましょう。

「赤ちゃんの今の状態」に
目を向けて。

噛めるようになると、
次は味の世界
少しずつ広がっていきます☆


次回予告|味覚が広がる後期・完了期の大切な体験

次回は、
後期・完了期だからこそ大事にしたい

**「酸味」「苦味」**の体験について。
味覚が広がる後期・完了期|偏食予防につながる「酸味・苦味」の体験をテーマに
赤ちゃんの味覚の広げ方をお話ししていきます。

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