「いつからつぶさなくていいの?」と誰もが不安になる最初のステップアップ
7か月が近づいてくると、
気になり始めるのが「中期に進むタイミング」。
「ペーストのままでいいのかな?」
「そろそろ形を変えたほうがいい?」
本やネットを見ると、
結構品数があったり、刻み方も粗くなっている。
どのタイミングで変えたらいいの?
と少し焦りも出てきますね。
離乳食中期も、初期と同じ考え方で大丈夫。
急にステップアップする必要はないし、
焦らなくていい。
この記事では、
離乳食中期を「月齢」ではなく
赤ちゃんの成長を見ながらお話ししていきますね。
ステップアップは「月齢」じゃなく「赤ちゃんの様子」で考える
「7か月になったら中期」
そう思われがちだけど、
必ずしもそうではないのです。
離乳食初期でやってきた
- 口に入れることに慣れる
- 飲み込む練習をする
この土台が、
できてきたかどうかで
ステップアップのタイミングを計ります。
よく、初期(ごっくん期)、中期(もぐもぐ期)と
( )のように記されていますね。
実はこれがとっても大事なヒントなんです!
ごっくん期と書いてるので、初期はごっくんができるから
それに合わせた形状で作ればいい。
なんて思われがちですが、
実は赤ちゃんはまだサラサラしたものしかごっくんできません。
この一ヶ月を通して、ドロドロのものをごっくんすることを学びます。
中期に進むかどうかの
いちばんの目安は、
ドロドロのものがごっくん出来るようになっているかどうか。
「ごっくんが上手にできるようになったかな?」
と思えたら、
ステップアップを意識し始めていいタイミング。
中期から後期➡完了期にステップアップするときも
同じように考えてみるといいですね。
初期と中期、何がどう変わる?
「中期」って聞くと、
ガラッと変えなきゃいけないイメージがあるけど、
実際は少しずつグラデーションのように変わっていきます。
○回数の変化
- 初期:1日1回
- 中期:1日2回
ただし、
2回食=量を増やすではなく、
練習の回数を増やす、くらいの感覚でOKです。
○形状の変化
- 初期:なめらか(ポタージュ状)
- 中期:つぶつぶ感が少し出てくる
いきなり粒を残す必要はなく、
「今日は少しつぶし甘め」
「昨日よりちょっとだけ形がある」
そんな小さな変化で十分です。
○食材の変化
- 初期:おかゆ、野菜
- 中期:おかゆ、野菜、たんぱく質
中期になると、
たんぱく質も食べられるようになります。
アレルギーの心配もあるので、
ここも焦らず、
初めての食材は1日1種類1さじから始めていきましょう。
○食べる目的の変化
中期はもぐもぐ期と言われるように
飲み込む練習に加えて
舌や口を使う練習が増えていきます。
最初は嫌がったり、べーっとだしてしまうことも。
でも、少しずつお口のなかで
もごもごしている様子が見られたら◎。
無理に進めなくてもよし。
- 少し形を残してみて嫌がったら戻す
- 食べにくそうなら、またなめらかにする
「戻る=やってはいけないこと」ではないのです。
赤ちゃんの反応を見ながら
行ったり来たりして進めていくのが離乳食です♪
アレルギーが心配。どうやって取り入れる?
中期になると、
たんぱく質も食材の仲間入り。
ここで一気に増えるのがこの不安です。
「もしアレルギーがあったらどうしよう」
「何をどこまで進めていいの?」
この気持ち、すごく分かります。
むしろ、ちゃんと赤ちゃんのことを考えている証拠。
だからこそ、
焦って進める必要はありません。
基本はとってもシンプル。
- 初めての食材は 1日1種類
- 1回1さじから 様子をみる
- 体調のいい日、できれば午前中に
(病院にすぐ駆け込める時間に)
これだけ守れていれば大丈夫です。
中期は、
「いろいろ食べさせなきゃいけない時期」ではなく
“安全に体験を増やしていく時期”。
もし、食後に
・じんましん
・口の周りの赤み
・機嫌が悪そう
など気になる様子があれば、
食べるのはストップし、
写真に残したり、メモをして病院を受診しましょう。
大切なのは、
「怖いから進めない」でも
「不安だけど一気に進める」でもなく、
少しずつ、様子を見ながらという姿勢。
これは、
この先の後期・完了期でも
ずっと同じです。
中期に入っても「食べない」は普通
中期に進んだからといって、
急に食べる量が増えるわけではありません。
- 2回食にしたけど、どっちも少量
- 昨日は食べたのに今日は拒否
これもよくあること。
中期になっても、
主な栄養はまだ母乳・ミルク。
「食べない=進んでいない」
ではないので大丈夫。
最初にも伝えたように、
中期はお口の中でもぐもぐ、もごもごできてたらOK。
後期に向けて生活リズムを整えていきましょう。
まとめ|「ステップアップ」は「今の延長」の先にあるもの
離乳食中期は、
初期の延長線にあるもの。
- 急に進めなくていい
- 戻ってもいい
- 赤ちゃんの様子が最優先
「もう中期だから」じゃなく、
「今の自分の子はどういう状態か」
そこに注目して少しずつ食べられるものを広げていきましょう。
次回予告|離乳食が進まない・食べないときの考え方
離乳食を続けていると、
どこかで必ずぶつかるのが
「食べない」「進まない」問題。
次回は、
離乳食が進まない・食べないとき|赤ちゃんの気持ちから見てみようをテーマに、
食べない赤ちゃんとのの向き合い方をお話しますね。
シリーズ全部が見たい方はコチラ
➡離乳食、何から始める?スタート前に知っておきたいこと